木の知識 ■材木はなぜ乾燥させて使うの
実際に材木として使われた後、収縮によって造作上の狂いを生じさせないためです。木の重さは1立方メートル当たりで、針葉樹が600〜700kg、広葉樹なら800kg。重さの差は、木の組織の違いのほかに、その中にもっている水分の量によっても違います。ふつう針葉樹が40〜50%、広葉樹は50〜60%水分量があります。木は伐採されてから、半年から1年、あるいは2年、自然に乾燥します。15〜20%の標準含水率になって、日本の湿度からもうこれ以上は乾燥しないとなって使用するのです。ちなみに乾燥ぎみの欧米諸国では12%です。また自然乾燥だけではなく、いまは人工乾燥も盛ん行われています。■