一般にヒノキは高級材と思われていますが、実は土木、造園業界では安物の木というのも常識です。例えば住宅建築用の土地測量時に利用する先付丸太(先をとがらした丸太)がヒノキとスギです。公園や道路の樹木を支えている木もヒノキとスギです。この直径が5-10センチぐらいの木がいまさまざまな問題になってきている間伐材なのです。柱などに使われる一人前のヒノキになるためには、その山では、適切な間引きをしななければなりません。しかし、人手不足、不採算などの理由で間引きが出来なくなっているのです。おおげさに言えば山では測量杭のような材は、価格は0円で最終ユーザーに渡るときの価格は運賃の費用だけということになります。