集成材のあれこれ

「集成材の強度」

集成材はムク材に比べ、構造的に理論上1.5倍以上の強度があると言われています。これは一般の方にはなかなか理解できないのですが、完璧な木材があれば、それは集成材より強度がありますが、実際は木と言うのは表に見えなくても、中には節等の欠点があり、力が加わるとその欠点に歪みが集中して折れてしまいます。それに対して集成材は節が数多くあってもその欠点を分散しているため、強度の均一化がはかられます。また、元の接着する前の木材に大きな欠点がある場合、あらかじめその部分を切断し取り除きます。このようなことから、結果的に強度が増加します。


集成材の利用の要因」

現在は接着剤が進歩して外装用として使用しても接着層がはがれると言うこともまずなく、価格の安定性、「割れ」や「反り」のクレームがないこと、そして化粧集成材には、ムク材と変わらない木目と木肌の風合いがあるからです。

「集成材の用途と規定」

柱は多くの場合1mm以上の単板を使っていますが、敷居や鴨居については0.2mm程度のものも流通しています。これらも物理的な性質は優れていますが、敷居等に使われた場合はすぐにすり減って中の地が見えてしまいます。フローリングも同じ程度の単板を使用していますが、この場合は単板の上に塗ったウレタンの塗料が摩耗を防いでいます。