生物にはそれぞれ寿命があります。なかでもいちばん長生きするものは樹木。実際に100年も生きる動物は、人間も含めてそんなにはいません。しかし樹木は、もちろん短命なものもありますが、一般的に長生きです。シデ150年、ブナ300年、カラマツ600年、ナラ2000年、イチイ3000年というように。セコイヤ、メキシコラクショウになると、4000〜5000年といわれ、アメリカのカリフォニアにあるブリッスルコーン松は4600年の寿命を確認されているそうです。日本で近ごろよく話題になる屋久島の屋久杉は「縄文杉」「大王杉」と呼ばれて、推定樹齢6000〜7200年という長寿を保っているものがあります。木は生きている間に、上長生長、肥大生長を続け、上長生長のほうは寿命のほぼ1/3ぐらいの年数で止まり、肥大生長のほうは、その後も何百年間か続き、長寿の木は一般に大木になるのです。長寿巨大木で名高いセコイヤアオスギは、直径10m、樹齢3000年を数えるものが年輪によって確認されています。カナリア諸島の龍血樹は、地表1mのところの直径15m、樹齢は6000年です。高さでは、センペルセコイヤ(レッドウッド)が、124mもあるそうです。そこでいろいろな要素を考え合わせて、世界一の巨木というと、アメリカ・カリフォルニア州のセコイヤ国立公園にあるゼネラル(将軍)・シャーマンでしょう。このギガントセコイヤは、樹高82m、直径11m、材積1388立方m、重量6000t以上もあるということです。 |