■耐力壁工事
 ログハウスの場合、捨て張りにせよ、床板の上にシルログを積み上げるのは、水じまいの観点から考えると問題があります。
 ここでは、土台の据え付けとログの組み上げの注意事項を説明します。
@図面によって土台の番号の確認をし、基礎に並べてみると長さの確認もできます。
A基礎と土台に各々芯墨を打ち、土台の基礎のアンカーボルトの位置をマークし、アンカー穴 をあけ、座金及びナットによって
 土台を基礎に緊結します。
Bログによっては土台の入れ方にも色々な方法があります。図面をよく確認の上、耐力壁即ち 基礎の上場の芯墨を基礎の横
(垂直面)、土台の木口に鉛筆などで鉛直線のマークを付し、時々水平器、下げ振りなどで確認をするようにすれば、確実にでき
 あがります。
Cシルログ、ハーフログから通しボルト、だぼの使用が必要です。よく図面を確認の上、通しボルトも一本物か、また継ぎナット
 によって継いでいくものかなども確認の必要があります。
 土台のない場合は、このシルログ、ハーフログを基礎にアンカーボルトによって緊結します。
D通しボルトを継ぎナットで継ぐ場合は、その継ぎ手の所ではダブルナットとしておかないと、  途中でボルトがはずれたり空回
 りすることになります。
Eシール材も入れていきますが、防水、断熱のためにもダブルに入れることが望ましいでしょう。
  プレカットログの場合は、開口部(建具枠)のキーウエイができているので、そのログの木口の 中心に基礎、土台の芯の鉛直線
をたちあげマーク確認しながら積み上げます。

 次に、耐力壁を積み上げていく段階での開口部の取り付けの注意点を説明します。
@建具などの枠の取り付けは、耐力壁の積み上げにしたがって仮付けしていくと、作業が楽にできますが、枠本体の対角線を見て、
 前もって板切れなどで固定しておくと便利です。また、建具を取り付けてから一緒に取り付けることもあります。
A開口枠にキーウエイ(凹部)を付ける場合と、凸部を付ける場合があります。また、反対のログ開口木口にも同じことがいえます。
 両方とも凸部ということはありません。両方ともキーウエイ
(凹部)の場合、トリムボードが必要です。
B開口部はあくまで仮付けで、固定するのは建具をいれる時点で結構です。

ログハウスに及ぼす収縮の影響 @耐力壁にセトルダウンがおこります(3〜5%)。 A窓枠の上、プレートログがセトルダウンによって下がります。 B窓の立て枠のキーボードにもセトルダウンがおこります。 C間仕切りの取り付けにもセトルダウンによるキーボードが必要です。 D階段の高さと柱との併用に注意しましょう。 E耐力壁と柱との併用に注意しましょう。 Fその他住宅機器、備品の取り付けにも注意しましょう。 各作業にもどる

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