間仕切りと天井の間にもセトルダウンがおこります。
間仕切りには、ログを積んでログウォール、ログスタッフオールを最初から積む方法と、一般的な間仕切り方法の2つがあります。
間仕切りをログによって積む場合のメリット・デメリットには、次のような点があります。
<メリット>
@耐力壁となるので建物ががっちりする。
Aアーチ方開口がとれ、デザイン的にも迫力がでる。
<デメリット>
@平面的には多くのスペースが必要になり、室内が狭くなる可能性がある。
Aログワークが多くなる。
Bアーチ型のカットなどをした場合、そのグルーブをだぼ、スパイク、ボートなどで動かないように固定しなくてはならない。
このように、一長一短があります。重要なポイントはログで積み上げ、小さい部屋(風呂、トイレなど)の所は、一般的な間
仕切りによって施工することが多いようです。
一般の間仕切りをログウォールで施工する場合は、まずログウォール面に水平器等によって垂直に芯墨を立ち上げ、そのライン
から両方へ間仕切り壁の仕上がり寸法を計算します。
その数値+1〜2.0mmを左右に振り分けて2本の垂直ラインを引きます。
それをキーウエイ幅としますが、このキーウエイのカット方法にも、人によってさまざまです。
一番多く使われている2つの例をあげましょう。
@前項のラインまではどちらも同じです。そのあと2本のラインの外側からラインにそって2〜3cm厚さの板をクギで仮付け、
その板にそってチェンソー、電動カッター、電動ルターなどによって、2本のキーウエイをカットし、その間に間柱を取
り付けます。この時、間柱とログウォールとの関係は、セトリングによりスライドするように取り付けなくてはなりません。
梁、ロフトの根太などとの間も、セトルダウン分は短くしておかなければなりませんし、
仕上げはトリムボードも取り付けます。
A前項のカットを間仕切りが入る厚みでカットします。それ以降は同じように仕上げます。
ポストなどを利用する場合も、ログウォールのセトルダウンとのかね合いから、スクリュージャッキなどを使ってセトルダウン
をクリアーします(P130協会取扱い金物)
妻面上部の三角の部分に、丸太をログウォールとして積み上げていくことになってはいますが、
乾燥材を使用しても長雨が続いたりすると問題があるので、なるべく避けたほうがいいでしょう。
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