■開口部のカット
 もともとログハウスには窓が少ないのが普通でしたが、最近では在来構法と同感覚で開口部をあけています。開口のあけ方にも
色々な方法があり、これは最初のプランニングの段階で考えておくことが必要です。
 開口部をつくる時、耐力壁の構造耐力の安全性を考えれば、大きな開口は絶対避けたいのですがねこれは採光の取り方とは相矛
盾するものがあるといえるでしょう。
 大きな開口はカットの段階から必要寸法に玉切りして積み上げていきますが、小さい開口は、多くの場合あとでカットします。
しかし、あまり狭い開口をあとであけると、キーウエイのカットがやりにくくなるので、その点も考慮しておくことが必要です。
 開口高さのカットの場合、ヘッドログに合わせると、下のログのカット面がグルーブにかかってしまうことがあります。開口高
さのカットの場合、ログの半分以上は残せるようにしないと、強度的にも、また雨じまいのためにも悪い結果となります。
 上下のレベルも正確にカットします。
 次に、開口の幅ですが、幅は高さのような寸法の問題はありません。しかし、耐力壁の幅の関係をも考慮し、また建築物に作用
する水平力及び鉛直力に対しても、安全であるように釣り合い良く配置しなくてはなりません。

各作業にもどる

マニュアル表紙にもどる
ホームページにもどる