もっとも木材の大きな特徴のひとつがこの加工性がすぐれているという ことです。ウッドクラフトブームがあったときに、いろいろな人がウッドクラフトを作り出しました。デザイナーや設計関係の人がプロのクラフト作家になったのですが、なぜ木の作家になったのかを調べたことがあります。なぜなら素材としては木材以外にも陶器、鉄、紙、などさまざまなものがあったからです。作家の方の答えは、何か表現したかった時に、たやすく手に入れることが出来、加工が簡単だったから、ということでした。表面を削ることも、長いものを2つに切ることも、他の素材にくらべたら簡単ですね。また素材自体を作ることも陶器のように時間がかかりません。またつくりやすいという事はつぶしやすいということでもあります。たとえば、あってはならない事ですが、チェンソー1台あれば1000年以上も存続している法隆寺を1日でつぶすことができてしまいます。 |
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