3.作業
3.39 ピッチドログ
棟木、母屋、トップログに垂木が乗る面は、屋根勾配の角度に合わせてカットします。
3.40 屋根
垂木は母屋間のスパン、断熱材の厚み、仕上げ材、瓦、カラーベスト、シングル、軒の出などによって大きさも決まってきますが、ログの場合は雨露がなるべくかからないように長く出すほうがいいでしょう。しかし、風当たりも比例して大きくなるので、垂木なども太くしておく必要があります。金物での堅結は必ず行うようにします。
母屋ばなや垂木を大きく出すことによって、室内が暗くなることから、天窓やドーマーをあけて明かりを取ることが多いですが、雨じまいも十分に注意が必要です。
垂木を化粧で見せる場合、母屋、棟木、隅木も化粧の仕上げとなるので、その時はその材の上端に天井材の厚み+1mm厚さのスペースボードを前もって取り付けておけば、軒天や内部天井の作業がスムーズに進みます。屋根じまいに相当の時間がかかってしまうことを考えると、屋根を事前にパネル化すれば、高所での危険度も少なく、雨にも対応でき、屋根じまいも早く片づきます。

3.41 ドーマー
ロフトを設ける場合に、室内を広くするためや採光などの計算、外観上の点などから、小屋裏の有効利用やアクセサリーとして用いられています。よく使われているのは、次の2つです。
1.ピークドーマー──切妻式の山型ドーマーで、窓の少ないロフトの採光のためにもよく使われます。
2.シェードドーマー──庇式のドーマーで、ロフトの有効利用スペースを広くすることができます。