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ログハウス施工マニュアル

2.作業に入る前に

2.2 プランニング

1.丸太組構法技術基準をよく理解した上で、用途、規模によりログスタイル、ログの樹種及び断面形状と丸太径を決定します(丸太径によってモジュールをきめるようにしなければ、細い所では有効寸法がとれません)。
2.地形及び地盤調査による地耐力の確認を行い、基礎の決定をします。
3.ログはなるべく継がないようにします。一般市販の長さを考えたモジュールづくりをすると、丸太の無駄も少なく経済的にも大変有利です。
4.セトルダウン(3~5%)をいつも考え、下記の項目に注意し各部の納まりも考慮して、後々のメンテナンスがしやすいように設計をします。
    a ポストを建てる場合のジャッキのいれかたを工夫する
    b 間仕切りのキーウエイのすべりを確認する
    c 階段の形、ロフトの床のセトルダウンを考慮した施工をする
    d 配線、配管、設備機器など床壁に支障ないか検討を充分にする
5.屋根の形には、ログハウスの外観の意匠を決定づける要素が多分にあるので、屋根のデザインは大切です。
6.軒の出やケラバは、ログの直径にもよりますが、軒の出が長いほうがログを雨、露から守れるので良好です。
7.外部に面した建具は、断熱建具でなければログハウスの意味がありません。立地条件により素材の分別も必要で、経済的には既製品が割安となる場合があります。
8.ハンドカットログに於いては、必ずしも設計図通りの高さの寸法にはなりません。初めからからセトルダウンの計算を考慮していますが、セトルダウンの大小により多少の違いが生ずることがあります。
9.外部のテラスデッキ、手摺り、階段などの部材を本体建物との一体物とはせず、縁を切っておくことは後々のメンテナンスに好都合です。
10.基礎高が大きい方が、地面からの湿気の影響を受けにくくログには好条件となります。